2021年シーズンを振り返る横浜DeNAベイスターズ公式ドキュメンタリー映像作品「BBB（BAY BLUE BLUES）2021」が制作され、2021年12月22日からの順次全国ロードショーに先駆けて、先行上映舞台あいさつが横浜ブルク13で行われました。
＜INDEX＞
- 2年ぶりとなる球団公式ドキュメンタリー映像作品公開
- 三浦監督「ふつふつとくやしい思いが…」
- 佐野選手「飾ることなく、普段のまま」
- 今永選手「リミットを決めて、忘れる」
- 三浦監督「この映画には続きがありますから…」
- 「BBB（BAY BLUE BLUES）2021」概要
2年ぶりとなる球団公式ドキュメンタリー映像作品公開
舞台あいさつには、三浦大輔監督、キャプテンの佐野恵太選手、選手会長の今永昇太選手が登場。約400名のファンの前で作品の見どころを紹介し、ファンからの質問に答えました。
2019年シーズン以来、2年ぶりとなる球団公式ドキュメンタリーシリーズ第8弾ということで、先行上映会のチケットは即完売となったそうです。
1回目の舞台挨拶に囲み取材の内容を加えて紹介します。（以後、ややネタバレあり）
三浦監督「ふつふつとくやしい思いが…」
映像作品の感想を聞かれた3名、それぞれ次のように答えました。
三浦監督「いろんなことを思い出しながら観ました。監督に就任してあっという間の1年だったなと。ふつふつとくやしい思いがよみがえってきました」
今永選手「今年の僕たちの成績と比例するように、くやしいシーン、涙が出そうなシーンが多かったなと感じています。来シーズンはたくさんの笑顔が届けられる映画にしたいなと思います。僕たちも知らなかった、選手たちがいろんなくやしい思いを持ってのぞんでいるんだなとあらためて感じたので、それもすべて受け止めて、今後に活かしていきたいなと」
佐野選手「こんなところにまでカメラの方が…、と思うような映像や見たことのないシーンが多くて。野手はピッチャーの現場をあまり見ることがないので、そこを見れたり、思いを知れたり、観てておもしろいなと思いました。濵口（投手）は同期なんですけど、ドラフトの合同練習の時から本当に強い気持ちを持っている選手だなとずっと思っていたので。（映像作品の姿を見て）濵口らしいなと」
今永選手「佐野キャプテンは、ロッカールームやグラウンドで、くやしいだとか、ほかの選手を巻き込むようなネガティブな言動をとらないんですが、そのようなことを言っているシーンを見て、佐野もキャプテンとしてものすごい苦しいシーズンだったんだなと。そんな佐野の新しい一面を見れたと同時に、自分の佐野をサポートしてあげられなかったという新しい発見がありました。
そして、桑原選手。練習が終わった後、試合が終わった後、休日も練習しているのを目にしたことがあったので。こんな練習をしてたんだ、とか、こういう気持ちで練習してたんだとか、だからあの成績につながったんだなと、関連づけることができました。桑原選手のくやしい気持ちを知っていたので、僕もうれしいなと。ホントすばらしい選手だなと思いました」
三浦監督「選手たちはグラウンド以外でも必死に戦っていました。監督、コーチのロッカーは離れているので、ロッカーでの表情、交代になってからの表情、普段は見れない選手たちの一面が見れて、よかったと思います。ホント、リアルですよね。常にカメラが回っているので、慣れないでいらだちをぶつけてしまうところもありましたけど。それは、監督である自分自身もそうでしたけど。そんなベイスターズのリアルな部分が映し出された映画だなと思います」
佐野選手「飾ることなく、普段のまま」
司会「今はカメラを回さないでくれ、というようなシーンもありましたか？ 常にカメラが回っているというのは正直なところ、どうなんでしょうか」
三浦監督「しょっちゅうありましたよ（笑）。カメラの方には申し訳ないけど。そういうところも見ていただければと。ベイスターズファンの方はもちろん、そうでない方も、この映画を観ていただいて、ファンになっていただければと」
今永選手「カメラが付いてくるというだけでなく、もっともっと自分の言動に責任感、使命感を持たないといけないと感じる意味合いもあると思います。仕事の一部と割り切っています」
佐野選手「くやしい感情だったり、プレー以外でこういう取り組みをしているよ、というものは、人に見せるものではないと思うのですが、カメラを意識することなく、飾ることなく、普段のままで。『へんなことしゃべってないかな』とか思いますけど（笑）」
今永選手「リミットを決めて、忘れる」
来場者からの質問に答えるコーナーへ。
Q：リフレッシュする方法は？
佐野選手「海を見たら心が洗われる…、って何言ってんだろうなと思ってたんですが（笑）。4月の勝てなかったころ、海を見てたらすっきりして、家に帰れたり、グランドに向かえたりしてました」
今永選手「僕は悩みだしたらとことん悩むタイプなんで、自分の中でリミットを決めて。例えば、クルマを運転して帰ったら、今日打たれたことは忘れようとか。ロッカールームに入ったら忘れようとか。そんな風に苦しい時を過ごしていました」
三浦監督「コロナ禍の中、ホント、どこへも行けなかったので、球場とホテル、球場と家の往復でしたので、早めに球場へ来て、汗かいてました。ランニングしながらいろんなことを考えて。汗かいてリフレッシュして試合にのぞんでいました」
Q：過去の球団ドキュメンタリー映像作品は見たことがありますか？ あれば、記憶に残っているシーンを教えてください。
今永選手「日本シリーズに行った年の（映像作品）ですね。1年目に悔しい思いをして、そのあと日本シリーズに行ったというところもありますが、印象に残っています」
佐野選手「僕、見たのは今回が初めてなんです（苦笑）」
三浦監督「どの年の、というわけではないんですけど、最初見た時に衝撃的だったのは、ベンチ裏ギリギリまで、試合中までカメラマンが撮影してるというのは、これまでなかったですので。ロッカーでもカメラが回ってるというのは衝撃的でしたね」
三浦監督「この映画には続きがありますから…」
司会「最後にファンの方へのメッセージをお願いします」
今永選手「個人としても、プレイヤーとしても、皆さまに応援していただけるような、人間またはチームを目指します。これからも応援よろしくお願いします」
佐野選手「今シーズンはくやしい思いしかしていないので、来シーズン、皆さんと喜び合えるようにがんばりたいと思います。応援よろしくお願いします」
三浦監督「『横浜一心』ということで、1年間一緒に戦っていただいて、アツイ応援をありがとうございました。結果で応えることはできませんでした。けれども、選手たちも必死に戦っていますし、くやしい思いをしていますし。そのくやしい思いを胸に、また一緒に戦ってまいりましょう。この映画は今回で終わりではないですから。続きがありますから。またこの続きを楽しみにしていただけたら、と思います。よろしくお願いします」
「BBB（BAY BLUE BLUES）2021」概要
三浦大輔新監督のもと出航したベイスターズは、いきなり大嵐に巻き込まれ舵取りに苦闘する。状況を打破するため模索する三浦監督、キャプテンとして成長していく佐野恵太。そして三嶋一輝と山﨑康晃の揺れる心情……。
だが苦しみばかりではなく今永昇太や田中健二朗、東克樹の復活。ルーキー牧秀悟の存在など新しい力が台頭し、明るい未来を予感させた。
2019年シーズン以来、2年ぶりとなる球団ドキュメンタリーシリーズ第8弾。
ファインダー越しにみる、ありのままの苦悩、葛藤、歓喜、感動。そのすべてを綴った男達のブルース。
270 日間の密着映像から、葛藤する選手たちの心情、普段見ることのできないチームの裏側が明かされた球団公式ドキュメンタリー映像作品。
▼全国15ヵ所の劇場で公開決定
▼ブルク13では「BBB（BAY BLUE BLUES）2021」がロビーをジャック!?
【関連記事】
▼以前の球団公式ドキュメンタリー映像作品の記事
▼2018年シーズンの「FOR REAL」舞台あいさつのレポート
▼2016シーズンの「FOR REAL」舞台あいさつのレポート
