みなとみらいにある横浜みなと博物館が6月28日、リニューアルオープン。VR（仮想現実）シアターやプロジェクションマッピングを活用した展示など体験型のコンテンツが充実し、これまで以上に横浜港の歴史や船について楽しく学べます。リニューアルオープン前に行われたプレス内覧会の様子を紹介。※館内は一部を除き撮影不可
＜INDEX＞
横浜みなと博物館の歴史について
横浜みなと博物館は、みなとみらい21地区の玄関口にある日本丸メモリアルパーク内にあります。1号ドックに浮かぶ、帆船日本丸の向かい側に位置しています。
前身となる「横浜マリタイムミュージアム」は1989年に横浜開港130周年を記念し、開設されました。
2009年の開港150周年を機に「横浜みなと博物館」と名称を変更、常設展示のテーマを「歴史とくらしの中の横浜港」としリニューアル。併設の「柳原良平アートミュージアム」は2018年に開設されました。
2021年6月からの改装工事は、開館から30年以上を経過し、展示室の耐震化、展示施設の老朽化へ対応するため、横浜市が実施。従来からの社会教育施設としての役割に加え、国内外からの多くの観光客の方々に横浜独自の歴史や文化等を発信し、これまで以上に臨海部のにぎわいづくりに貢献したい、としています。
桜木町側に屋外トールサインを新設したほか、日本丸メモリアルパーク内の案内サイン、博物館入口、パーク内のブロック塗装などもリニューアルしています。
VRシアターをはじめ体験型コンテンツが充実
今回のリニューアルでは、港をダイナミックに体感できるVRシアターをはじめ、港の仕事を体感できるガントリークレーンシミュレーター、最新のプロジェクションマッピングで視覚的に楽しめる展示など、体験型コンテンツが充実しました。
映像展示「横浜開港」
縦4メートル×横8メートルの大型スクリーンで、横浜開港にいたる日米間の交渉のストーリーを迫力ある映像で紹介。リアルな黒船の模型と映像が一体となり、開港当時の様子を体感できます。
VRシアター「みなとカプセル」
今回のリニューアルのイチオシコンテンツ「みなとカプセル」。横7メートル×奥行き3.5メートル、高さ3メートルのスペースを大型LEDパネルを5面（前、左、右、天井、床）で覆った、日本初となる常設体験型VR施設です。
ドローンで撮影した映像を駆使し、立体感ある映像とサラウンド音声で、その場にいるかのような臨場感を味わえます。
帆船日本丸のこれまでの軌跡など、2つあるコンテンツを日替わりで上映。
横浜みなと博物館が本日6/28リニューアルオープン！プレス内覧会にて撮影不可のVRシアター「みなとカプセル」の映像を撮影させてもらいました。5面LEDパネルの迫力映像をぜひ現地で🌊
— 横浜ウォッチャー (@yukaritanabe) June 28, 2022
記事⇒ https://t.co/BhEfoTeYHm#yokohama #横浜 pic.twitter.com/rYWd8isRoj
ガントリークレーンシミュレーター
ガントリークレーンを操作してコンテナを船から積み下ろす、港の仕事をリアルに体験できる「ガントリークレーンシミュレーター」が登場。積みおろしにかかる時間を計測してランキング付けされるので、ゲーム感覚で楽しめます。
よこはま港のやくわり
横浜港の上に現れるリングアイコンに手をかざすと、ふ頭で働くコンテナ船やガントリークレーン、ふ頭に集う人々や観覧車、ロープウェイなどの多彩な交通が動き出す仕掛けが。身体を動かしながら楽しめる、デジタルコンテンツです。
埋立と築港の技術と歴史
吉田新田など江戸時代の新田開発から新本牧ふ頭の整備事業まで、埋め立てと築港の技術と歴史をテーマにした常設展示。埋め立てによる横浜港の移り変わりや交通網の発展について、模型に映し出すプロジェクションマッピングで立体的に楽しめます。
横浜港操船シミュレーター
リニューアル前から設置されていたシミュレーターの内容を一新。横浜港を忠実に再現した映像の中で船を操作する、本格的なシミュレーターです。昼・夜・晴天・荒天といったさまざまなシチュエーションを選び、着岸を目指します。
みなとの広場
縦2.6メートル、横4.6メートルの大画面で、家庭の食卓に並ぶ料理が私たちのもとへ届くまでの「港の役割」や、カーボンニュートラル（脱炭素）に向けた「港の環境」、現在行われている「横浜港の取組」などについてアニメーションを中心に上映します。
フォトスポット
横浜みなと博物館を見学した記念にフォトスポットで撮影を。横浜の観光地や横浜の姉妹港を景色など、好きな背景に切り替えて撮影を楽しめます（全18シーン）。日付パネルなどのフォトプロップスも用意されています。
柳原良平アートミュージアムも全面的に展示替え
併設の「柳原良平アートミュージアム」も全面的に展示替え。収蔵する4848点のうち、約150点を展示しています。
現在開催中の特集展示では「柳原良平が描く横浜の港の風景」をテーマにした作品が集められています（2022年6月28日～10月2日）。
体験型コンテンツが充実してリニューアルした、横浜みなと博物館。訪れたことのある方も行ったことのない方も、これを機に楽しんでみてください。
※記事内の画像はプレス内覧会にて撮影したものです。館内は一部をのぞき静止画や動画は撮影できません。
横浜みなと博物館 概要
所在地：横浜市西区みなとみらい2-1-1
入館料：一般500円、65歳以上400円、小・中・高校生200円（土曜日は小・中・高校生特別料金100円）
※帆船日本丸との共通券、団体割引等あり⇒来館案内
休館日：月曜 ※祝日の場合は開館、翌平日休館 年末年始
開館時間：10:00～17:00（入館は16:30まで）※帆船日本丸展帆日（⇒こちら）は9:30開館
アクセス：桜木町駅から徒歩約5分
問い合わせ：045-221-0280
URL：https://www.nippon-maru.or.jp/
【関連記事】
