なんということでしょう、中華街大通りにある聘珍樓（ヘイチンロウ）横濱本店が2022年5月15日で閉店することが公式サイトで発表されました。閉店前にサンマー麺を食べておこうと、ランチタイムに伺いました。※価格はすべて税込、サービス料10%別途
- 現存する日本最古の中国料理店・聘珍樓
- 聘珍樓が発祥とされるサンマー麺
- 聘珍樓の「カレー」はどんな味？
- デザートも絶品で大満足
- どうなる？ 聘珍樓 横濱本店の今後について
- 聘珍樓（ヘイチンロウ）横濱本店 概要
現存する日本最古の中国料理店・聘珍樓
明治17年創業の聘珍樓は、現存する日本最古の中国料理店。横浜中華街の発展に寄与してきた老舗のひとつです。素材本来の旨味を大切にした広東料理を提供しています。
先日ランチタイムに立ち寄ったところ、予約なしでは入れなかったため、今回は事前に電話で席を予約した上で足を運びました。
なお、4月29日以降の予約は、コースのみ受け付けるとのこと。アラカルトを楽しみたい場合はご注意ください。
聘珍樓が発祥とされるサンマー麺
サンマー麺とは神奈川県のご当地麺で、ラーメンの上にもやしなどの野菜を炒めたあんをかけたもの。1930年に当時の聘珍樓の料理長が考案した、とメニューに記載されています。
サンマー麺（1300円）はグランドメニューに載っているほか、飲茶・点心のメニューには小さめサイズ（900円）のものも用意されています。もちろん、グランドメニューのほうをチョイス。20分ほどで運ばれてきました。
スープはあっさりとした醤油ベース。上にかかったあんのかたさはゆるめで、具材はもやしをはじめ、小松菜、パプリカ、細切り豚肉。野菜のしゃきしゃき感を残した絶妙な炒め加減は、さすがです。スープを最後まで飲み干してしまうほどのおいしさでした。
聘珍樓の「カレー」はどんな味？
メニューを眺めていたら「牛スネ肉のカレーあんかけご飯（1000円）」を発見。聘珍樓にカレーがあったとは！ もちろん、オーダー。合わせて、期間限定メニューとのことで「フカヒレ入り土鍋あんかけチャーハン（2200円）」もオーダー。
すると、「カレーは30分ほどお時間をいただきます」とのこと。先に「フカヒレ…」のほうが運ばれてきました。
「まぜてお召し上がりください」とのことで、アツアツの土鍋の中でかき混ぜて、パクリ。「おいしい！」としか言いようがありません（←語彙力）。
チャーハンを食べ終えるころに、「カレー」も到着。小さめサイズの丼ながら、角切りの牛スネ肉がゴロゴロと入っているではありませんか！ 独特な配合の香辛料を使っているとのことで、スパイシーな味わいでした。
デザートも絶品で大満足
せっかくなので、デザートも追加でオーダー。すると、「温かい点心は30分ほどお時間をいただきますが、大丈夫でしょうか」と聞かれました。もちろん、待ちますとも！
ということで、「イェーター（300円）」「カスタードクリーム入り揚げ饅頭（300円）」「黒胡麻あん入り揚げ団子（300円）」「マンゴーと杏仁の二色豆腐（800円）」をチョイスしました。
提供までに時間がかかるので、時間に余裕のない方は、料理と一緒にデザートもオーダーしておくとよいかと思います。
▲イェーターはココナッツパイのこと。サクサクのパイ生地の中には、ココナッツがぎっしり
▲カスタードクリーム入り揚げ饅頭は、上品に仕上げたクリームパンといった感じ
▲黒胡麻あん入り揚げ団子は、ふっくらアツアツで、中にはとろとろの胡麻あんが！
▲マンゴーと杏仁の二色豆腐は、豆乳で作った杏仁豆腐とマンゴー風味の杏仁豆腐が同時に楽しめる一品
どれもはずれなしのおいしさで大満足でした。
どうなる？ 聘珍樓 横濱本店の今後について
お会計の時に、聘珍樓 横濱本店の今後について少し伺いました。すると、5月15日で一旦閉店することは決まっているものの、移転先は未定。現在の建物は「聘珍樓」ではなくなります、とのお話でした。
残念ながら、横浜中華街から「聘珍樓」はなくなってしまうことになりそうです。
横浜中華街善隣門横の「聘珍茶寮SARIO」、売店、「ザ・カフェ」は今後も営業を続けますのでご安心を。
聘珍樓（ヘイチンロウ）横濱本店 概要
住所：横浜市中区山下町149
営業時間：平日 11:30～15:00、17:00～22:00（L.O.21:00）
土日祝 11:00～22:00（L.O.21:00）
定休日：不定休
交通・アクセス：JR石川町駅、みなとみらい線 元町・中華街駅2番出口から徒歩約5分
TEL：045-681-3001
URL：https://www.heichin.com/
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