2023年1月21日にテレビ東京で放送された「出没! アド街ック天国~横浜 馬車道~(アド街)」では、横浜の中でも別格、開国の歴史が始まった街・馬車道に出没。古き良きハマの文化と粋が残る街の名店が登場しました。
<INDEX>
- 20位:はじまりの地
- 19位:山下眼鏡店
- 18位:パラダイスカフェ
- 17位:HOTな路地裏
- 16位:BSマーク
- 15位:4&9 DINER YOKOHAMA
- 14位:グリル・エス
- 13位:万国橋
- 12位:新田
- 11位:生香園&水綾閣
- 10位:馬車道十番館
- 9位:平安堂薬局
- 8位:イタリアンの名店
- 7位:こだわり紳士のためのお店
- 6位:BAR
- 5位:ガス灯
- 4位:行列のとんかつ
- 3位:株式会社宇徳
- 2位:レトロ建築
- 1位:老舗の美食
20位:はじまりの地
メインストリートの馬車道は全長約800メートル。幕末に外国使節団から「馬車が通れる道をつくって欲しい」との要望に応え1867年に開通しました。今でも通りには明治の面影が残ります。
日本初の近代街路樹発祥の地、日刊新聞発祥の地、日本写真の開祖 写真師・下岡蓮杖 顕彰碑などが設置されています。
日本初のトラス式鉄橋 吉田橋から東京・日本橋まで日本初の乗り合い馬車が運行されたことが紹介されました。ホテルルートイン 横浜馬車道のロビーには馬車が展示されています。
19位:山下眼鏡店
1961年、光学レンズの設計技師だった初代が創業。2008年にリニューアルし、スタイリッシュなお店になりました。約100ブランド3000本の眼鏡がラインナップされているとのことです。
福井の人気メーカー「Onbeat」とのコラボ商品や、世界が注目する福井のメーカー「FACTORY900」の商品などを取り扱っています。
18位:パラダイスカフェ
馬車道の裏通りにある「パラダイスカフェ」は22年続く人気の一軒。オーナーの滝ともはるさんは1980年に堀内孝雄さんとのデュオで『南回帰線』をヒットさせたアーティストです。
ライブとともに人気なのが、イタリアの一つ星レストランで修行したシェフ・南部啓子さんの料理。20名限定のイタリアンのフルコースが味わえる予約制のイベントはすぐに枠が埋まるほどの人気だそう。
17位:HOTな路地裏
近年、馬車道の路地裏に良い雰囲気のお店が続々とオープンしているとのこと。
2004年オープンのホルモン屋さん「ホルモン浜幸」、2018年オープンの和食店「旬彩料理 十三夜」、2014年オープンの割烹料理店「割烹SOU」(完全予約制)が登場。
16位:BSマーク
馬車道商店街が1960年につくった「BSマーク」について紹介。馬と車輪が描かれた「BASHAMICHI STREET」のマークのことで、商店街の振興と賑わいを作るために誕生しました。強制ではないものの、銀行や全国チェーンのお店の看板にも入っています。
1975年に制定された「まちづくり協定書」では、建物のカラーリングなどを提案したり、「馬車道グリーン」を街のイメージカラーに策定したり、レンガタイルではなく英国のイブストック社製のレンガを輸入して敷くなど、開港都市の気品とプライドを守っているそうです。
15位:4&9 DINER YOKOHAMA
横浜の懐かしき香りを残す「4&9 DINER YOKOHAMA」。本牧にあった伝説の会員制バー「ラジョイ」でハマの粋を学んだ塩谷一夫さんがオーナーをつとめています。
お店の30周年記念として2022年に開催された「ワイルドワンフェスティバル」の様子が紹介されました。
14位:グリル・エス
1954年創業の洋食店「グリル・エス」。50年前から変わらないと愛されているのがオムライス。船のコックをしていた初代料理長のレシピが受け継がれており、卵4個を使用した大きなサイズが特徴です。白身のみメレンゲ状にしてふわっと焼き上げています。具材の上質なロースハムがアクセント。
13位:万国橋
1904年に架けられた万国橋は、港とまちを繋ぎ、税関への入口となり外国人が行き交いました。みなとみらいの景色が一望できるフォトスポットとして人気です。
12位:新田
1968年創業の和食店「新田」は、銚子や長崎・五島列島などの漁港から直接届く食材でその日のメニューを決めています。
常連さんのイチオシは、トリュフがのった茶碗蒸し。おまかせコースは12100円~(※食材によって料金が変わります)。
また、テイクアウトのおにぎり(10個入1100円)が人気すぎて、2月に石川町に専門店をオープン予定。
▼3/21にオープンしました!
11位:生香園&水綾閣
馬車道エリアで中華の達人が開く、2軒の中華料理店が人気。
1971年に創業の生香園(せいこうえん)はテレビでおなじみの周富輝さんが総料理長をつとめる広東料理の名店。周さんオリジナルの「牡蠣の香り揚げ(小盆2100円)」は大ヒットした逸品。冬季限定のメニューです。
2021年オープンの水綾閣(すいりんかく)は、予約殺到の人気中華料理店。総料理長の横尾博志さんは横浜出身で、ウェスティンホテル東京などで腕を振るいました。“焼き物の魔術師”といわれる横尾シェフのイチオシは、特注の焼き窯で焼き上げる「窯焼き北京ダック(2枚2640円)」。そして、日本の技法でつくるカルパッチョ仕立ての「フグ刺し」や特製スパイスを絡める「フグの唐揚げ」といった中華のフグ料理が紹介されました。
10位:馬車道十番館
1970年創業の馬車道十番館は、1階は喫茶室と洋菓子の販売、2階は英国風酒場、3階はフレンチレストランとなっています。喫茶室で人気なのが、赤煉瓦をイメージしたプリン。時間をかけて焼き上げた昔ながらのプリンで、これを目当てに訪れるお客さんも多く、売り切れてしまう日もあるそうです。
ゲストの神田愛花さんは「手土産にはビスカウト(1枚184円)やブラフマドレーヌ(1個324円)をお渡しすれば間違いない、と大人から聞いていました」とコメント。
9位:平安堂薬局
1870年創業の平安堂薬局。2020年に気軽に入れる薬局を目指し、リニューアル。1869年、日本人が初めてアイスクリームを販売した場所が馬車道ということにちなみ、横浜のタカナシ乳業が当時のアイスクリームをイメージした「横濱馬車道あいす カスタード」を1個256円で販売しています。
8位:イタリアンの名店
馬車道はイタリア料理の激戦区ということで、1998年の創業以来、薪窯のピッツァを横浜でいち早く提供した名店「ラ・テンダロッサ」、2016年オープンのイタリア・ナポリにあるピザの名店の日本第一号店「ラ フィーリア デル プレジデンテ」、2017年オープン「Primo」、2020年オープン「トラットリア ダ ケンゾー」が登場。
7位:こだわり紳士のためのお店
明治のころから洋装で紳士がオシャレを競い、今も粋なおじさま方によく出会う馬車道。オシャレ紳士が通うお店が紹介されました。
イタリアで修行した職人が営む靴の修理専門店「A Presto Care」、ワニ革の中でも最高級品と言われるスモールクロコダイル・ポロサスでのフルオーダーに応える革製品のお店「馬車道 今井」、日本初の洋品店といわれファッション界のレジェンド、故 白井俊夫さんが顧問を務めた「信濃屋」が登場。
6位:BAR
日本におけるバー発祥の地とされる横浜には、ハマっ子が集う個性的なバーがたくさん。
会員制でありながら状況により一見さんもOKの「sur,e bar 83rd」、全国バーテンダーコンクールなどで優勝した名バーテンダー・山本悌地さんがオーナーをつとめ、フレッシュフルーツを使ったカクテルが名物の「The Bar CASABLANCA」、山本さんの一番弟子が営む「BLACK VELVET」が登場。
「BLACK VELVET」の名物はA5ランクのシャトーブリアンのステーキ。1980円/100gと格安のため、オーダーの際はカクテルを2杯以上飲むのが暗黙のルールなのだとか。
5位:ガス灯
1872年、日本で初めてガス灯が灯されたのが馬車道。当時「キリシタンの魔法」と言われ、日本人の見物客が押し寄せたと伝わります。その歴史を今に伝えようと、2003年に馬車道商店街がガス灯を設置しました。そのガス代は商店街の皆さんが負担しているそうです。
4位:行列のとんかつ
1927年創業の勝烈庵は、特製の生パン粉をまとい、美しく揚がったヒレカツと自家製ソースの相性が抜群の「勝烈定食(1980円)」が人気メニューです。
このほか、2016年オープン「とんかつ馬車道 さくら」、2019年オープン「とんかつ 檍(あおき)横浜馬車道店」が登場。
特に行列が長いのが1994年オープンの「味のとんかつ 丸和」。開店早々に売り切れる幻のメニューが「ロースかつ定食(2400円)※ランチ価格」です。1頭から8~10枚ほどしかとれないリブロースを使っており、ロースよりも脂がのっていてジューシーだそう。
3位:株式会社宇徳
1890年創業の株式会社 宇徳の本社が馬車道にあるとのことで、第3位に。世界中から貨物が届く横浜港で、船への積み下ろしや輸送を行い、長年物流を支えてきた会社です。
宇徳が誇る特殊機材「スーパーキャリア&テーブルリフト」が橋や高速道路の架け替えなどで活躍する様子が紹介されました。
2位:レトロ建築
馬車道に今も残るレトロな建築物が紹介。
1904年竣工横浜正金銀行本店の建物を残す神奈川県立歴史博物館は、国の重要文化財に指定されています。屋上にあるドームは、関東大震災以前は横浜のランドマークだったとのこと。この屋上ドーム内は通常は非公開ですが、年3回ほど特別公開されています。
1926年竣工の横浜指路教会は、初期ゴシック調の教会。ローマ字を作ったアメリカ人医師のヘボン博士とその塾生たちによって設立されました。映画『さらばあぶない刑事』では、警察施設として登場したそうです。
1位:老舗の美食
第1位には、ハマっ子に愛されるおいしい老舗が続々と登場!
江戸時代に創業した「泉平(いずへい)」の名物は、細長いいなり寿司。横浜の港を造る際、労働者たちが片手で一度にたくさん食べられるように作られたものだそう。現在は横浜ベイスターズ戦のお供として人気です。
その並びにある「和菓子 松むら」は1897年創業。大島黒糖を使用した「馬車道まんじゅう(1個230円)」は、予約すればBSマークの焼印をいれてもらえます。
1895年創業の牛鍋店「荒井屋」の支店が万国橋の近くにあります。名代牛鍋「あおり」(4400円、別途サービス料10%)は、秘伝の割下が開港都市・横浜の歴史を語ります。
1872年創業のうなぎの名店「割烹蒲焼 わかな」は、3階は会席を楽しむお座敷、2階は気軽な雰囲気のテーブル席となっています。名物は「うな丼」。6代目のご主人・橋本隆さんはお客さんの混み具合をモニターでチェックして、ごはんの仕込み、うなぎの焼き上がりを10分間隔で指示し、器も保温機で温めるなど、炊き立て・焼き立てで提供しています。熱い器に注意しながら、アツアツのうな丼が食べられます。
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