横浜ウォッチャー

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19年通う鎌倉のコーヒー豆店「須藤珈琲」酸味と酸っぱいの違いについてアツく語る名物店主

たったひとつ言えることは「須藤珈琲さんが生活圏内にあってよかった」ということです。オールアバウト「イチオシ」のコーナーで、19年愛用しているコーヒーミルについて紹介したので、合わせてコーヒー豆についても紹介しなければいけないかなと。

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ミルの愛用歴と同じく19年通っているコーヒー豆店が、鎌倉市津西(腰越エリア)にある「須藤珈琲」です。イチオシしているザッセンハウスのミルもそこで買いました。なくなったら買いに行く、そんな近隣住民に愛されているコーヒー豆店です。近年は都内やさらに遠方からも買いに来る方がいらっしゃるとか。

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須藤珈琲さんとの出会いは、車で走っていて「自家焙煎」というのぼり(当時)を見かけたこと。そのころは、スーパーでキーコーヒーの粉を買って、ペーパードリップしていました。コーヒーにこだわろう!とか思ったわけではなく、何となく気になって、引き付けられて、という出会いだったような気がします。

 

コーヒー豆店で豆を買ったことなどなかったので、そろそろとドアを開けて「初めてこちらで買うのですが……」と伝えると、「いらっしゃい。いつもどんなコーヒー、飲んでるの?」と聞かれたので「あの……スーパーでキーコーヒーの粉を買っていて。酸味のあるのは苦手です」と言うやいなや、「あのね、酸味と“酸っぱい”は違うの! いま時間あります?」と迫ってくる店主・須藤さん。

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「ウチの豆は芯まで焙煎してあるから、冷めても酸っぱくないの」

「いつも飲んでるコーヒーを冷まして飲んでみて」

「酸っぱいのは芯まで焼けていない証拠。コーヒー豆の持つ酸味とは違うの」

とたたみかけられた後、1杯のコーヒーを出してくれました。

 「酸っぱくないでしょ? これがコーヒー本来の酸味」と、にっこり笑顔の須藤さん。

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はじめはいろいろな豆を買ってみて、好きな味を見つけるといいよ、とのことで、何度か通って違う豆を購入。スタート時は何の豆だったか失念してしまいましたが、覚えているところでは、ピーベリー⇒アマレロ⇒ヴィーニョ(廃盤)⇒クラックビーンズ(いまここ)という変遷を遂げています。

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「クラックビーンズ」とは、4~5年前に登場した同店オリジナルの特選珈琲豆(200g1570円)。すっきりとしていながらもコクのある味わいに、すっかり「クラック」の虜となっています。

 

きっかけは、須藤さんが粉にして販売する時、豆の真ん中の皮(シルバースキン)が出るのが気になったこと。「この皮がなかったら……」と豆を粗く砕き、真ん中の皮を除去してコーヒーを淹れてみたところ「雑味がなくなる」と感じ、商品化したそう。

 

豆の品種は何なのか、どうやって砕いているのかは「企業秘密」とのことで一切明かされていないのですが……、「豆を欠く」作業はたいへん手間がかかるそうで「こんな面倒なことをしているのは、ウチぐらいじゃないの」と、須藤さんはいつもボヤいています。「もう、ほかの豆は買えないです! クラックじゃないと!」と、励まし続けていますが、御年70オーバーで、最近お疲れ気味のようなので、そのうち廃盤になってしまうかも……。

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▲了解いただき、焙煎機&須藤さんの後ろ姿を撮らせていただきました!

 

「イチオシ」記事でも紹介した通り、わが家では、朝晩、ザッセンハウスのミルで須藤珈琲さんの豆を挽き、ネルドリップして飲んでいます。

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ネルドリップとしてはおそらく邪道ですが、須藤珈琲さんの豆は超細かく挽くのがおいしく淹れるコツ


ネルドリップを始めたきっかけですが、当初はペーパーを使っていたのですが、すぐに破れてしまいイラっとしたこと。須藤さんに「ネルドリップにしようと思うのですが、水につけたりして、ネルの管理が面倒ですかね……?」と相談すると「水につけなくても大丈夫。不衛生になるくらいなら、乾かした方がいいよ。豆は細かく挽いて。量は少なくていいから。豆本来の味がよく出るから」とのアドバイスを受け、ネルは水につけずに使っています。

f:id:travelyokohama:20190303131703j:plain▲1ヵ月に1度くらい、コーヒーの落ちが悪くなったな、と感じたら交換します。(ネルはミシンで自作)
 

須藤珈琲さんは、今年(2019年)で27年、脱サラしてコーヒー豆店を始めたそうです。「とにかく焙煎が大事。大きな釜で芯まで焼く。ウチの豆はどうやって淹れても、おいしく淹れられる」と、事あるごとにアツく語ってくれます(笑)。自身の豆に自信を持っていて、なくなりそうになったら買いに行ける場所にある。そんなお店に出会えて幸せだな、とつくづく思います。

 

ただ、あまり他店のコーヒー豆を買ったことがないので、ここより美味しいコーヒー豆はあるのだろうとは思いますが……。私にとって「日本一おいしいコーヒー豆店」は「須藤珈琲」です!

 

いろいろなコーヒーを飲み比べている人が「コーヒー好き」だと思っていて、元マスター(⇒こちら)に「田辺さんは予想以上のコーヒー好きでした」と言われても懐疑的だったのですが……、今回、ミルや豆について書いてみて、コーヒー豆や淹れ方にこだわりを持っていたんだな、「コーヒー好き」って言ってもいいのかな、と思えてきました。

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ところで……須藤珈琲さんのクラックで毎日飲んでいるのは「カフェオレ」でして。(「コーヒーじゃないんかーい」とツッコミが入りそうな 笑)。15gで330cc抽出し、あたためた牛乳を足して500ccに。「えっ、15gって薄いのでは?」と思われるかもしれませんが、須藤珈琲さんの豆は1回に使用する量が少なくても、他店の深煎り豆に負けないコーヒー感が出るのです。結果、経済的であることも通い続けられる理由のひとつです。

 

■須藤珈琲
住所:鎌倉市津西1-4-22
電話:0467-32-0132
営業時間:10:00ごろ~17:30ごろ ※最近は早仕舞いすることが多いかも
定休日:月曜日、第3火曜日

 

▼元マスターが須藤珈琲を訪れた際の感想はこちら

 
 
 
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そういえば、「イチオシ」しているザッセンハウスのミルは「19年もの」ではありません(汗)。文字数の都合であちらには書けなかったのですが。

 

2016年のこと、入り込んだネジを挽いてしまい、刃がこぼれてしまい……。また同じミルを須藤珈琲さんで買おうとしたところ、「地震で棚から落ちちゃって、引き出しのところが壊れたのがあるから」と、無料で譲ってもらいました(須藤さん、ありがとうございます!)。なので、下の木の部分だけ「19年もの」です。イチオシの記事を読んで「19年も使っているか!」と思った皆さん、ごめんなさい。でも、ネジが入りこまなければ、まだまだ使えていたと思います。

 

 

 

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▼上記ザッセンハウスの撮影に使ったコーヒー豆は「ロアーブラザーズ」さんのです。須藤珈琲さんのは欠けているので(笑)

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