ホテルニューグランドの開業日は1927年12月1日。開業を記念し、「第5回 横浜市民感謝DAY」が開催されました。横浜市在住・在勤者が抽選で参加できる同イベントを取材させていただきました。
※画像はすべて2018年12月4日撮影
▲本館2階ロビーも開業当時の意匠を残しながら大切に使われています
「横浜市民感謝DAY」は、ホテルニューグランドが横浜の地に開業したことを記念し、日ごろのご愛顧に感謝を込めて行われています。抽選で選ばれた横浜市在住・在勤者120名が有料(1名5000円)で参加することができる、スペシャル感あふれるイベントなのです。
本館2階のレインボーボールルームで行われた、横浜の歴史を学ぶ記念講演では横浜都市発展記念館 副館長・主任調査研究員の青木祐介さんが登壇。「海からみた横浜の歴史~港都から工都へ~」をテーマにお話しされました。
▲本館の設計は、銀座和光などを手掛けた渡辺仁によるもの。ニューグランドのシンボル的存在となっている本館の大階段の飾りはフルーツバスケット! お客さまをおもてなしする気持ちを表しているそう
講演後は、開業当時から変わらぬ佇まいを残す、本館の見学会が行われました。本館部分は、横浜市の歴史的建造物や国の近代化産業遺産にも認定されている、たいへん貴重な建物。スタッフの解説を聞きながら、本館2階のフェニックスルーム(宴会場)やマッカーサーズスイート(315号室)、横浜港を一望するスターライトルーム(宴会場)などを巡りました。
▲開業当時メインダイニングとして使われていた「フェニックスルーム」。現在は宴会場として利用されています
▲代々受け継がれている、貴重な食器類が展示されていました
続いて、タワー最上階に位置する「スカイチャペル」を見学。高さは約70メートル!
▲吹き抜けになっているイタリア式大理石造りの中庭が併設。ライスシャワーやフラワーシャワーが行えるとのこと。 1991年のタワーオープン当時は、ここにプールがあったんですって(驚)!
▲スカイチャペルをぐるりと囲む大きな窓から見える、横浜ならではの眺望。横浜マリンタワーを真横から見られるのは、ここだけかも!
本館5階に位置する、横浜港を一望するスターライトルーム(宴会場)へ。
▲かつて「スターライトグリル」とネーミングされたレストランとして使われていたスペース。一番眺めの良い端の席は「19番テーブル」と呼ばれ、当時、予約困難だったそう。現在は横浜港を一望できる宴会場に
▲スターライトルーム(宴会場)からの眺め
1945年、マッカーサー元帥が来日直後に執務室として使ったことで知られる客室「マッカーサーズスイート」(315号室)へ。
▲マッカーサー元帥が実際に使ったライティングデスクとイスも残されています(もちろん、宿泊者は使用可)
▲広さは56平方メートル。天蓋付きのベッドも
▲普段はあまり通ることのない階段もレトロでステキでした!
見学会の後は、レインボーボールルームで、ホテル伝統の洋食をブッフェスタイルで楽しみました。参加者の皆さん、開業当時に思いを馳せ、楽しいひとときを過ごされたことと思います。
▲ホテル発祥メニューのシーフードドリア
▲ホテル発祥メニューのスパゲティ ナポリタン
▲宴会時にのみ提供されるローストビーフ
▲ニューグランド伝統のスイーツの数々。バタークリームを使った「チョコレートロール」「アラナナ」、カスタードプリン、ショートケーキ
▲フェリス女学院大学 音楽学部 卒業生のフェリスプレイヤーズ(ヴァイオリン 森田綾乃さん、ピアノ 谷坂仁美さん)の演奏が華を添えてくれました!
▲その後、ロビーで行われたクリスマスツリー点灯式でもステキなクリスマスソングを披露
ホテルニューグランドの歴史を振り返りながら館内を巡り、ホテル発祥の洋食ブッフェをいただいて、たいへん楽しく、貴重なひとときとなりました。人気イベントなので競争率が高いそうですが、来年、機会があればチャレンジしてみてください。
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