横浜ウォッチャー

All About横浜 ガイド・タナベのブログ。横浜で見た・聞いた・食べたことをさくっと綴ります。

横浜が踊り出す。Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015、今夏開催

3年に一度のダンスの祭典がふたたび横浜に! 4月22日、「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015」の記者発表会が東京・青山のスパイラルホールで開かれました。林文子横浜市長をはじめ、佐藤まいみ総合プロデューサー、出演者の皆さんが登壇し、イベントの魅力を紹介しました。

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▲左から、佐藤まいみ総合ディレクター、柄本弾さん(東京バレエ団)、上野水香さん(東京バレエ団)、森山未來さん、林文子横浜市長近藤良平さん(コンドルズ主宰)、WORLD ORDERの7名

 

横浜では「芸術文化アクション事業」の一環として、アート・ダンス・音楽といった芸術フェスティバルを継続的に開催し、横浜らしい特色ある文化芸術を内外に発信しています。

 

3年に一度行われる現代アートの祭典「横浜トリエンナーレ2011」の翌年に第1回となるダンスの祭典「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2012」が開催、続いて音楽フェスティバル「横浜音祭り2013」、そして「ヨコハマトリエンナーレ2014」と、3つの芸術フェスティバルがバトンを受け渡しながら開催されています。

 

第2回目となる「Dance Dance Dance @ YOKOHAMA 2015」では、前回を上回る約200イベントが横浜市内全域をステージとして開催される予定です。ダンスのジャンルは、コンテンポラリー、ストリート、ソシアル、チア、日本舞踊、バレエ、フラ・ポリネシアン、盆踊りなど、“オールジャンル”で、観るだけでなく、来場者が参加することができるものもあります。

 

オープニングを飾るのが、8月1~2日に日本大通りをメイン会場として開催される「横浜ダンスパレード」。日本初の大規模参加型ダンスイベントで、約4000人の市民ダンサーが参加予定(出演者ただいま募集中、〆切は5月18日)です。8月1日には「でんぱ組 .inc」、8月2日には「WORLD ORDER」の出演が発表されています。

 

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▲名誉委員長・林横浜市長は「横浜を舞台に、横浜ならではの多彩なダンスイベントがすでに決定しています。2020年の東京五輪の文化プログラムも見据え、横浜らしさを活かし、成功させたい」とあいさつ。

 

f:id:travelyokohama:20150424002708j:plain▲協賛企業の皆さんが登壇(くわしくは→こちら

 

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佐藤まいみ総合ディレクターから、イベントの概要が説明されました。「ダンスには言葉を超えた力があります。生きていく力をダンスは持っています。多彩なイベントを通して<ダンスのちから>を伝えたい。この夏は横浜で、ダンスを見て、踊って、多くの人々に出会ってください」

 

合わせて、佐藤ディレクターから主なイベントが紹介されました。

<野外ステージ>
オープニングイベントとして「横浜ダンスパレード(8月1日、2日)」を開催。日本大通りを中心に商業施設やストリートなど15カ所を拠点に繰り広げられる、大規模なダンスパレード。8月後半には「コンドルズと踊る! 横浜大盆ダンス(8月25日、横浜赤レンガパーク)」、「横浜ベイサイドバレエ(8月28、29日、象の鼻パーク)」を開催。

 

<ホールなど>
バレエやオペラでおなじみの神奈川県民ホールでは、トップバレエダンサーが出演する「横浜バレエフェスティバル(8月19日)」、バットシェバ ダンスカンパニーの「DECA DANCEーデカダンス(10月4日)」が開催。

KAAT神奈川芸術劇場では、観客の頭の中が踊ってしまうであろう「GERMINALージェルミナル(9月11~13日)」日本を代表する振付家・勅使河原三郎の新作ダンス公演(9月5~10日)、「KAATダンスシリーズ2015」の7作品をラインナップ。

このほか、関内ホールパシフィコ横浜、区民文化センター、区民プラザなどで多彩なプログラムが予定。

 

<市内オルタナティブスペース、パブリックスペースなど>
横浜赤レンガ倉庫1号館では「SEPTEMBER SESSIONS」と題して、4人の振付家が新たな境地に挑みます。

また、今は使われていない旧マイカル本牧の映画館を使い、「Performa70(仮)」を展開します。1970年代に多ジャンルの表現者たちが交流しながらアートを根源から問い直そうとした時代を見つめ直し、アーティストたちの熱い思いを次世代につなごうというもの。その番外特別企画として、森山未来企画・出演「JUDAS,CHRIST WITH SOY~太宰治『駆け込み訴え』より~」を上演します。

このほか、大さん橋ホール、市内ホテルやデパートのホールやスペース、映画館などがダンス関連のプログラムで参加。

 

 <次世代のダンサー育成企画について>
プロをめざす子どもたちや若手ダンサー向けのワークショップを開催。講師として、バレエ界最高の賞とされる「ブノワ賞」を受賞した木田真理子とパートナー児玉北斗、振付やオペラ演出など、横浜を拠点に活動する中村恩恵などを予定しています。このほか、WORLD ORDERが市内の学校のダンス部を応援する企画なども開催。

 

説明が終わると、ステージが暗転し、「WORLD ORDER」が登場! パフォーマンスを披露してくれました。(動画は別ブログにて→こちら

 

f:id:travelyokohama:20150424002830j:plain▲元総合格闘家須藤元気さんが率いるダンスパフォーマンスユニット「WORLD ORDER」。コンセプトは「勤勉な日本人ビジネスマン」

 

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f:id:travelyokohama:20150424003137j:plain▲「イベントが始まるまでに、横浜で新作PVを撮ろうかなと。昨日、思いつきました。林市長の許可をいただけそうなので、立ち入り禁止区域とかマニアックな場所で撮りたいですね」と、須藤さんが構想を発表。どんな場所で撮影されるのか、楽しみですね!

 

f:id:travelyokohama:20150424002953j:plain▲コンドルズの近藤良平さん。「3年前も参加させていただきました。すっかり、盆踊りマスターとして定着してしまいましたね(笑)。前回は風がすごかったんでね、今回は赤レンガ倉庫に移動します。よりスケールアップした“盆ダンス”で盛り上がりたいと思います。盆踊り・盆ダンスは踊ってナンボですからね、ここにいるメディアの皆さんも全員参加で。よろしくお願いします」

 

f:id:travelyokohama:20150424003010j:plain▲俳優・ダンサーとして活躍する森山未來さん。「2013年から1年間、主にイスラエル(ダンス留学)に行っていました。その間に作品を作りたいと思っていて、昔から太宰治さんの作品『駆け込み訴え』を舞台化したいと考えていたので、それをイスラエルで上演したらおもしろいんじゃないかなと。一緒に活動していたダンサー(エラ・ホチルドさん)に声をかけて、2014年9月に初めて発表しました。7月から1ヵ月間、(愛媛県内子町にある内子座に滞在して内容をリニューアルして、そこで上演し、横浜に帰ってきます」

 

3年前に横浜ならではの港の風景とともに野外ステージを披露した、東京バレエ団・上野水香さんと柄本弾さんも再び登場。

f:id:travelyokohama:20150424003039j:plain▲「3年前は『ボレロ』の時に雨が降ってきて、すべったりして大変だったんですが、その状況でしかできない『ボレロ』ということで、とても思い出深いです」(水野さん)。「野外でバレエを踊る機会は少ないので……、雨の中の『ボレロ』を見られた方は貴重な体験だったと思いますが……、お天気になることを期待しています」(柄本さん)

 

夏から秋にかけて、ダンスイベントが目白押しの横浜。観て・踊って・楽しんでください。各イベントの日程、詳細は公式サイトをチェック!

 

dance-yokohama.jp