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ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルの各レストランでベジタリアンメニューを常時提供

ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルでは、2018年7月2日(月)より、ホテル内の各レストランで、ベジタリアンメニューの常時提供をスタート。6月6日に行われた試食会で内容が発表されました。その様子を紹介します。

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▲館内レストラン(中国料理、フランス料理、イタリア料理、ブッフェ・ダイニング)とルームサービス、宴会でベジタリアンメニューを通年でオンメニュー。試食会の様子(2018年6月6日撮影)

 

同ホテルは、パシフィコ横浜横浜国際平和会議場)に隣接していることもあり、多くの外国人ゲストの滞在を受け入れてきました。これまで、ベジタリアンニーズへは個別に対応してきたそうですが、ベジタリアン市場の拡大に合わせて、通年でオンメニューすることを決断。対応実績が多かったこともあり、決定から2ヵ月ほどで、各レストランのメニューが決定したとのことです。すばやい対応ですね!

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▲ヨットの帆を模した外観が印象的なヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル

 

ベジタリアンには10種類以上のカテゴリがあるとされ、自身の考え方や宗教、アレルギーなどの健康上の理由など、その背景もさまざま。アジア圏(特に台湾と香港)からの訪日観光客のうち、約100万人がベジタリアンともいわれています。また、ベジタリアンの中でも、動物性食品を口にしない完全採食主義者(ヴィーガン)は、アメリカではここ数年で6倍に増加したというデータもあるそう。しかし日本国内では、まだまだ多様なベジタリアンへの対応が進んでいないのが現状のようです。

 

同ホテルでは、2000名規模の国際会議の場合、半数の参加者が通常食が食べられないという状況に対応してきたといいます。その内訳は、約30%がベジタリアン、約15%がハラール、約5%がグルテンフリー。一部レストランでベジタリアンメニューを提供してはいたものの、宿泊する外国人ゲストのレストラン利用は少なかったそう。合わせて、2019年のラグビーW杯、2020年の東京五輪・パラ五輪に向け、高まるインバウンド需要に対応しようと、国内のラグジュアリーホテルではどこよりも先駆けて、ベジタリアンメニューを通年でオンメニューすることを決定しました。

 

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同ホテルが対応するのは、上の表の「オリエンタル ビーガン」「オリエンタル ベジタリアン」の2種類。東アジアの方は、五葷(ごくん:ネギ、ニラ、ニンニク、らっきょう、あさつき)を避ける傾向があるので、それらの食材を使わず、「ビーガン」「ラクト・オボ・ベジタリアン」にも対応できるメニューを考案しました。

 

中華料理でネギを、イタリアンでニンニクを使わないとなると、ちょっとイメージが沸きません。が、試食させてもらってビックリ! 通常のメニューとなんら変わりはなく、むしろ色とりどりの野菜が使われていて華やか。ビーガン用の調味料を使ったり、素材のおいしさを引き出す調理法やお肉の代わりとなる大豆ミートの使い方を工夫したり、各レストランのシェフやスタッフがアイディアを出し合って完成させたそう。

 

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▲中国料理「カリュウ」<オリエンタル ビーガンコース> 5940円
野菜だしの衣笠茸、エノキ茸、湯葉のとろみスープ/特製精進蒸し点心/大豆ミートと根菜の上海黒酢入り甘酢あんソース

 

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大豆ミートと根菜の上海黒酢入り甘酢あんソース……「大豆ミート」と言われてもわからないほど、旨味たっぷり(2018年6月6日撮影)

 

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▲フランス料理「アジュール」<オリエンタル ビーガンコース> 5940円
オードブルより、“フルーツトマトのエスプーマ”/キヌアと岩海苔の野菜たっぷり生姜スープ/車麩のステーキ トリュフとポテトのムースリーヌ

 

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▲イタリア料理「ラ ヴェラ」<オリエンタル ビーガンコース> 5940円
冷製フェデリーニ 静岡県産フレッシュトマト和え アリーヴェEVオリーブオイル風味/大豆ミートのラグーを詰めた丸茄子のグラタン ジェノバ

 

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▲冷製フェデリーニ 静岡県産フレッシュトマト和え……冷製パスタは極細のカッペリーニを使うことが多いが、ボリューム感を出したいとのことで、中細のフェデリーニを使用。トマトの甘み・旨味も引き立ちます(2018年6月6日撮影)

 

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▲ブッフェ・ダイニング「オーシャンテラス」<ア・ラ・カルトメニュー>で提供
オリエンタル ビーガン「大根とビーツのピクルス カルパッチョ仕立て 豆腐バジルソース(1100円)」「数種の豆と野菜のココナッツカレー ナンを添えて(2000円)」「メープルシュガーと豆乳のアイスクリーム ドライフルーツとナッツ添え(700円)」

 

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▲宴会用「オリエンタル ビーガン」「ベジタリアン」メニューの一例

 

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▲宴会用ブッフェメニュー「オリエンタル ビーガン」……ズッキーニと大根、ベジハムサラダ フレッシュトマトソース(2018年6月6日撮影)

 

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▲齊藤悦夫 総料理長は「各レストランならではの特徴を活かした、ベジタリアンメニューを提供いたします。食べていただいた方に感動していただき、『ベジタリアンメニューならヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテルだね』と口コミで広まっていけば、うれしいです」とコメント(2018年6月6日撮影)

 

ベジタリアンの方はもちろん、健康・ヘルシー志向の方にもおすすめしたいメニューです。これまで「味気ない」「満足感がない」「見た目がいまひとつ」と思われがちだったベジタリアンメニューの常識を覆す、美しいメニューの数々。試してみてはいかがでしょうか。各レストランの提供は7月2日から。

 

ベジタリアンメニュー提供概要
提供開始:2018年7月2日(月)~通年メニューにて提供 ※内容は季節ごとに変わります
提供場所:ヨコハマ グランド インターコンチネンタル ホテル(横浜市西区みなとみらい1-1-1)
中国料理「カリュウ」/フランス料理「アジュール」/イタリア料理「ラ ヴェラ」ブッフェ・ダイニング「オーシャンテラス」/インルームダイニング(ルームサービス)および、宴会場
料金(税・サービス料込み):オリエンタル ビーガン(5940円)、オリエンタル ベジタリアン(7722円)※いずれもディナーコースのみ
「オーシャンテラス」(ア・ラ・カルト)、インルームダイニング、宴会は料金が異なります

www.interconti.co.jp

 

 

 

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