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ヨコハマトリエンナーレ2014:第1弾参加作家発表

f:id:travelyokohama:20160526162728j:plain▲左から高山氏、釜ヶ崎芸術大学上田氏、森村氏、シュナイダー氏、和田氏

 

ヨコハマトリエンナーレ2014」の第3回記者会見が12月13日に行われました。ポスターのデザインと第1弾参加作家が発表。アーティスティック・ディレクター森村泰昌氏の発表についてまとめました。

 

・現在、世の中の中心には「情報の海」がある。が、展覧会では情報という言葉の真逆の「忘却」に置き換える。情報化されない、置いてけぼりにしてしまった「忘れ物」の中に大事なものがある。これを様々な方法で教えてくれる芸術作品に注目する展覧会としたい。

 

・ビジュアルデザインはリノリウム版で作成した、版画と版の2種類。白地の版画のポスターにはかすれが残っており、黒字の版のほうにはさざなみのような、大切な表現の跡が残っている。それが見えなくなることで版画が生きる。これぞ「忘却の海」。タイトル字は、参加作家マイケル・ランディ氏が書いた。

 

f:id:travelyokohama:20160526162818j:plain▲ビジュアルデザインについて語る森村氏

 

<参加作家コメント>

・マイケル・ランディ:失敗作や過去の作品をゴミ箱に捨てる《Art Bin》の横浜版(約600m³)を制作。誰でも参加可。

・グレゴール・シュナイダー:大規模展示は日本初。家を改造するプロジェクトを発表し続ける。気づいているけれど、知らないふりをしている“何か”に触れることができるはず。

釜ヶ崎芸術大学釜ヶ崎(あいりん地区)で活動する団体。二重の意味での忘却のまちが横浜でどんな風になるのか考え中。

・高山明:横浜に暮らすアジアの人々と仮想コミュニティをつくり横浜を漂流する、リサーチ型プロジェクトを計画。我々が抱え込む「内なるアジア」、つまりハラワタに注目している作家では。

・和田昌宏:彼の作品は、現実と自身の狭間で表現方法の手掛かりを見つける”時差ボケの美学”。これからが期待される。

・メルヴィン・モティ:第二次世界大戦中の空っぽのエルミタージュ美術館を追った作品。

やなぎみわ:新作演劇(中上健次『日輪の翼』)のための移動舞台車を制作。

 

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▲「正直申しまして、遅れております。追いつくようにがんばります」(森村氏)

 

会期:2014年8月1日(金)~11月3日(月・祝)

開場89日間、休場6日間※第1・3木曜日

展覧会タイトル:華氏451の芸術:世界の中心には忘却の海がある

URL:https://www.yokohamatriennale.jp/archive/2014/

 

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